ごあいさつ

東日本大震災から2年半となる2013年9月に福島県いわき市にて「F. ライン ~福島へ~」という展覧会を開催しました。「F. ライン」の「F.」は「Fukushima」の省略形であり、また「ライン」には福島を「スタートライン(起点)」にするという意味が込められています。震災の影響が続く故郷のために何かできないかと、数人の福島県出身者が発端となり、縁あって繋がることのできた県内外20代前後のメンバー20名ほどが作品を持ち寄り展示を行いました。当時閉校間近であった旧田人第二小学校の子供達も作品を出品してくださり、また沢山の方にご協賛、ご協力を頂き実現することができました。

震災から10年の節目となる今年、再び「F.ライン」を開催することとなりました。世間では10年前に発令された原子力緊急事態宣言が未だ解除されない中、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言も度々発令され、その中で1年延期した東京オリンピックが開催されています。

今回はコロナ禍の為、会場を分散させる目的もあり、作品が福島と東京を巡るという形になっています。また、会場に行くことが出来ない場合でもインターネット上で作品や情報を閲覧できるようにしています。前回の展覧会と同様、出品者のコメントや自己紹介も掲載していますので、作品と一緒に出品者それぞれの想いを感じて頂ければ幸いです。

この度コロナの影響で開催の決定が遅れてしまい、また十分な宣伝もできず、出品者の皆様には大変なご迷惑をおかけしてしまいましたこと、お詫び申し上げます。

また最後になりますが、約2か月間という長期で会場を提供してくださるJ’s Coffee様、changing moods CAFE/DINER and BAR様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。